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ガルパン最終話4話を最速で見てきたけどやっぱりガルパンはいいぞ

2023-10-05 23:57:00 +0900

会場でもらった色紙

ノーネタバレでいきますが、とにかくガルパンはいいぞということを伝えたい。

ガルパンは良い。本当に良い。絶対にこうなる、絶対に誰もがこの展開を見たい、という全てが詰まっていた。3話の終わりで退場したあんこうチームも、決勝で勝ち上がるチームも、全てが「これを待っていた!!!!」となる展開だった。次が公開されるのは何年後かはわからんが、グランドフィナーレを飾るにふさわしい最終話中の最終話となることが期待される。なんなら2時間やってほしいくらいだ。

それはそれとして、最速4話は1話から3話までをぶっ通しで見た後に4話を観るという上映スタイルだった。いややっぱりね、1から3も良いんだわ本当に。何度か観てるけど、連続してもう一回観ると改めて良さに気づく。ガルパンには人生に大切なことが全て詰まっている。

論より突撃。みんな劇場に急げ。


Reject on Rails 2023 に応募するから Kaigi on Rails 2023 でRejectされたCFP置いときます

2023-09-30 17:10:00 +0900

タイトルの通りなんですけど、Kaigi on Rails 2023 のCFPがRejectだったので Reject on Rails 2023 に応募しようと思い、せっかくなんでRejectされたCFPも置いておこう的な奴です。応募するときに楽かなと思ったので。でも応募フォーム開いたら特にどういうCFP送ったか書く場所無かったんで、公開する意味ないやんとか思ったけどもうブログ書いちゃった後だったんで……

CFP

Abstract

Ruby on Rails, Sinatara, Grape, Hanami など、Rubyには多くのWeb Application Framework があります。これらは方法は違えど、全てRackというインターフェイスを満たすフレームワークです。このセッションでは、RubyのWebフレームワーク共通のインターフィスであるRackの仕様を満たす、自分だけののWeb Application Frameworkの作り方を通して、Rackとはなにか、自己流のDSLをどのように作っていくかを学びます。

For Review Committee

Details

Rackのインターフェイスのお話と、主にSinatraで使われているテクニックを解説しながら、独自のDSLで実用的?なWeb Application Frameworkを実装するための知識について話します。

想定する聴講者は、Railsで仕事や趣味の開発はできるけれど、Web Application Frameworkがなんで動いているのかは知らない、という初心者から中級者の間を想定しています。メタプログラミングの話がでてくるので、初学者向けでは無いと思います。

具体的には、最初に「ぼくのかんがえる最強のWAF」のDSLを示し、それを本物のWAFとして実装するためにはどんな知識が必用なのかを順を追って話していく形になると思います。例えば、次のようなDSLが使えるWAFが欲しいです、どうやって作りましょう? みたいなお話になると思います。

require 'oreno_kangaeta_saikyou_no_waf'

# あくまで今考えてる適当な例なので、どんなDSLになるかはわからんですが

get_root do
  'hellow world'
end

post_users do |request|
  user = User.new(name: request['body']['name'])
  user.save ? user.id : raise
end

このDSLを実現するためには、 / や /users にリクエストが来たときに、反応するブロックをどう定めるか? 戻り値はどの様に変換してRackに渡すか? いや、Rackってなに? エラーのハンドリングをどうするか? そもそもどうやって起動するのか? など様々なことを考える必用があります。それらをSinatraやRailsのコードを見ながら、こうやって実装すると動きますと示していく予定です。

あくまで決め打ちのコードのエッセンスを伝える感じにするので、ライブコーディングなどは予定していません。もしかしたら、最後にちょっと動かす程度はあるかも知れませんが。

Pitch

30分で伝えられる量には限りはあると思いますが、RailsでWebアプリを作ることは出来るけど、それ以上のことはできないという方々の好奇心に刺激を与えます。普段使っているツールの動作原理を知ることで、より高い解像度でツールを使えたり、新しい何かを作ったりすることの手助けができれば良いなと思います。


ジョンウィックチャプター4マジ絶対観に行ったほうがいいよ

2023-09-24 20:08:00 +0900

タイトルが全てなんだけど、ジョンウィックチャプター4はマジで絶対観た方が良い。劇場で観た方が良い。これまでのシリーズを見たこと無いなら、今すぐNetflixかAmazon prime videoに契約して観てから劇場に飛んでいった方が良い。俺たち大好きな泥臭いアクション映画の完成形がそこにある。

公式サイトと予告編を見ればわかる程度のネタバレを含めて書くけれど、そもそもジョンウィックシリーズにネタバレも何も無いと思うからあんまり気にしなくていい。ストーリーそのものは「なんだその便利制度」がチャプター2からバンバン出てくるし、チャプター4でも「なんだその便利なやつ」が遺憾なく発揮されるが、今更感があるので気にしてはダメだ。ジョンウィックに文学性や美しさをを求めてはいけない。「なんでだよ」って突っ込みはむしろ褒め言葉に近い。だからもしネタバレが混ざってても許して欲しいが、なるべくネタバレはしないように頑張る。

チャプター4のすげえなってところは、とにかくキアヌがキレてる。怒ってるとかじゃなくて、動きがキレてる。チャプター3までは、あの長回しで良い意味で下品なアクションシーンになにかちょっとモタつきというか、凄いんだけどキアヌの動きがキレてないなと感じるシーンが少なからずあった。でもチャプター4はマジでキレッキレだった。めっちゃ練習したんだと思う、凄い。キアヌが出てきて殺すが完成されている。のそっとかのしっともそっとか、そういう擬音が聞こえてきそうなシーンがマジで無い。これ以上無いくらい敵をボコボコにする褒めてる意味で下品なアクションシーンが心から堪能できる。

トンチキジャパン要素も外せない。チャプター3から既にトンチキジャパニーズは出てきたけど、なんか知らんが日本人の設定なのに日本語下手とかいう意味わからないことはなく、今回はちゃんとハリウッドにありがちな謎に強い真田広之が存分に暴れる様子が楽しめる。おヤクザさんがなぜか厨房でメシ食ってるシュールなシーンからの冷蔵庫開けたら抜き身の刀という流れも超面白くて好き。ジョンウィックシリーズにありがちな、ローカルっぽい建物の中になぜかLEDとガラスと鏡でバッキバキにキマった謎モダン空間が出てくるのも安心する。なぜか面頬風の鎧アーマーを着た敵がポコポコ沸いてきてボコボコにされていくのもいつものって感じで良い。

あと、チャプター4では車に轢かせるアクションがエグかった。過去三作でもとりあえず車に轢かれることに定評があるキアヌだけど、今回はさらにそれがパワーアップしてキアヌが車に轢かれたら敵がその五倍くらい車に轢かれる。とにかくどいつもこいつも車に轢かれる。轢けば何でも解決すると思ってそうだけど、実際は何も解決しないのがジョンウィック、すごい。今回は轢いたり轢かれたりのアクションというより、敵を車に轢かせるというアクションがかなり多くて、極まってんなぁどうやって撮ってんだこれって感じになる。もちろんキアヌも轢かれるしキアヌも轢くが、それ以上にキアヌが敵を車に轢かせる。言ってる意味がわからなければとりあえず劇場に観に行って欲しい。あとホントこいつら車に轢かれた程度ではビクともしなくて、車で轢くことに何の意味があるのだろうかと哲学的な気持ちにもなる。意味がわからん。あとバイクで車も轢いてた。

今作は防弾スーツがかなり強くなっていて、キアヌも敵もタフネスさが高すぎてなかなか死なないのがちょっと気になりポイントかもしれない。過去作ではわりとキアヌも死にそうになってるけど、防弾スーツの性能が高すぎて通しでかなり元気だ。あと、敵も同じテクノロジーで戦っているっぽくて、ビシッとキメてるのに防弾性能がクソ高い。謎の防弾テクノロジーの出所は主席なのかなんなのかわからんが、とにかく敵と味方で同じテクノロジーを使って戦うという仮面ライダーみたいなことになっている。面白い。今作で唯一気になったのは、本当に敵もキアヌもタフすぎて、アクションシーンが疲れてしまう点だった。気分を晴らすためにバカアクション映画を観ているのに、疲れてしまってはいかんのではと劇場をあとにしながら考えていた。それくらいマジで疲れる。まだ出てくんのかよはいいとして、まだ死なねえのかよって奴が多すぎる。あとお前強いんかーい、がめっちゃ出てくる。どうみても噛ませっぽい奴がクソ強い。敵の強さがインフレしまくっていて、それに合わせてキアヌも強くなっているからもう本当に疲れる。

今作は謎に凝った視点での長回しアクションもあり、本当に飽きずに楽しめる。他にも、上から落ちたり階段を転げ落ちたりするスタントの質がとにかく凄い。特に上から落ちる奴は、観ながらヒェって思わず声が出るくらいすごいスタントだった。さすがにダミー人形かなんかで撮ってると思いたいけど、多分人間なんだろうなぁ……と思うと凄い。階段のシーンも、そんなにやる必要ある? と思うくらい盛大にやってて、その後のストーリーの展開も含め多分キアヌには時間を遅くする能力があるとしか思えない。

そんなこんなで、ジョンウィックチャプター4マジ良かった。明日にでも劇場に観に行って欲しい。過去作の円盤も買うと良いと思う。

最後に、グランドシネマサンシャインのIMAXシアターでグランドクラスの席を買って観たのだけど、グランドシネマサンシャインの仕組みそのものが悪すぎてグランドシネマサンシャインのファンを辞めたくなった。IMAXでグランドクラスのシートは6000円くらいするのだけど、1200円分のミールクーポンがついている。だから映画の前に売店でジュースとかポテトを買うインセンティブが発生するのだけど、上映開始時間の20分前に劇場に着き、列に並んで最終的に着席できたのは上映開始時間の15分後というのはどういうことなんだろうか。売店が混みすぎていて全く人を裁けてないのに、ミールクーポンを持っているから並ばざるを得ない。そしてエレベーターが12階のIMAXシアター直通のはずなのに、途中のカフェとか最上階のアミューズメントとかと混線してるおかげで全然エレベーターが来ない。単に自分が余計に高い席を買っているからさらに腹が立っているだけだと思うけど、普通の値段でチケットを買っててもイラつくと思う。ジョンウィックの冒頭の5分くらいを見逃してしまったことで、本当にグランドシネマサンシャインが好きではなくなってしまった。


Twitterと長いお別れ

2023-08-26 17:59:00 +0900

Twitterのことは未だに好きだし、ここ10年くらいの人生で結構大きな割合を占めていたと思っている。正確には、ここ10年で人生を大きく変えた物ははたくさんあるけど、そのたくさんのもののそばには常にTwitterがあったという表現の方が正しいかもしれない。Twitterそのものが自分の人生を変えたわけでは無く、自分の人生を変えた出来事の記録がたくさんTwitterに残っている。当初Twitterが流行り始めた頃の表現は「マイクロブログ」だったけど、自分は未だにその表現がTwitterを表すのに最も適していると思っている。ミニでもショートでもなく、マイクロなブログ。これがTwitterの本当に素晴らしいポイントだったと思っている。

2000年代後半、しょこたんがアホみたいな勢いでブログを更新しているのを、アホだなと大して気に留めずに見ていた。たいした中身が無いし、くっだらねー戯言みたいなものを見ても面白くなかったからだ。ブログの記事一覧を見ても、意味不明なタイトルが並ぶだけで、わざわざ一個一個クリックして中身を読もうと思わなかった。けどあれは、かなり先駆的なTwitter的表現だったんだなとだいぶ後になって気づいた。Twitterが画期的だなと最も感じるところは、タイトルが必要ないところだ。しょこたんのブログのタイトル一覧ページを眺めてうんざりした体験が、Twitterには無い。Twitterを開けば、フォローしている人の最新のブログが常に目に入ってくる。このワンクリックの違いの体験が、Twitterの起こした変化の中で一番自分が好きだったものだ。

そもそも、人間はタイトルを考えるのが苦手だ。Matzも言っている。「名前大事」。そんな大事な物を、毎日何十個もポイポイ生み出せるはずが無い。だから一部のそんなこと気にしない人を除いて、自分の今をブログにショートポストしようなんて奴は多くなかった。そのコストを取り除いて、今自分が感じたことをそのままブログにポストして良いんだよ、ってやってくれたのがTwitterだった。あるいは、Twitterは本文なしのタイトルだけを投げるブログと言えるかもしれない。使い始めた最初の頃はそのことに気づいていなかったけど、あるとき自分の過去の行動をTwitterを使って思い出そうとしたときに、そのことに気づいた。タイトルなしで気軽に投稿できる公開日記なんだということに。

そのことに気づいてからは、自分のTwitterを使うときのメンタルモデルは、わりと自分用公開記録っぽくなっていった気がする。あとからTwitterを使って自分の行動を思い出したり、Twitterにメモっておいてまとめたりということはよくやった。惜しむらくは、パブリックアカウントでは何でもかんでも全てを公開できるわけではないので、心に思ったけど公開できないような気持ちや、あまりに私的で個人情報を特定可能な事柄に関しては全て抜け落ちてしまっているというのがままある点だ。鍵垢と本垢を使い分けるような器用なことができる性分ではないので、これだけは記録という意味では片手落ちだなと思った。

他には、TwitterはRSSがついに到達できなかった大規模なフィードという幻想を現実にしてくれた。Twitterが世を制し、全ての情報がTwitterに集まってくれば、Twitterでキーパーソンをウォッチしておけば勝手に情報が入ってきてくれる。そんなわりと理想に近い世界を、Twitterは作ってくれた。Twitterで情報を発信すると人が集まるので、さらに情報を発信しようとする人が集まる、という良い意味でのバイラルループも達成していた。おかげさまで多くのRSSリーダーが死に、それはそれで困ったが、そのときは深く気にしていなかった。Twitterが死ぬとは思ってなかったからだ。

Twitterは、現在進行形で破滅に向かって進んでいる。残念だけど、これはおそらくもう元に戻ることはできない。これからTwitterは、Xとかいうスーパーアプリの一部になると宣言されている。そして、実際なるんだと思う。まずそれだけでも眉をひそめるに値するが、最近は過去の資産へのアクセスや、現在進行形のWebへのアクセスにすら介入を行っている。ちょっと前にも、Twitterでの発言の自由さは偏っているとか、運営はWokeに肩入れしすぎだとか言われてたけど、そういうレベルではなくユーザーの歴史であったり、Webというつながりの自由そのものに手を出してきている。プラットフォームそのものの健全性に見いだす価値は、仮に自分とはソリが合わなくても私企業だから好きにしろと思う。けれど、ユーザーの歴史やWeb対する冒涜は、プラットフォーム以上にコミュニティに対する軽視だと思っている。今はまだXに対して苦々しい顔をするだけで済んでいるが、いずれはXを直視できなくなる日が来るだろう。それがTwitterとのお別れの日だ。

一度成立した巨大なコミュニティがすぐさま破滅することはあり得ないので、この先ゆっくりと時間を掛けて消滅していくと思う。それこそ、Yahoo! GeoCitiesとか、2ちゃんねる(まだ終わってないけど、終わったみたいなもんだと思う)とかと同じで、活発に参加する人はいなくなるけど細々と続いて、そして誰からも忘れられるような存在になっていくと思う。今はまだ、自分もTwitterにお別れを言うことは無いけれど、徐々に疎遠になっていって、そしていつの間にかお別れを言うこともなくさよならをしている気がする。さみしいけれど、永遠に続く物は無い。そしてこればかりは、個人の努力でどうこうなる物でも無い。相手はただの私企業だから、その所有者にはXを好きにする権利がある。自分にはどうすることもできない。

Twitterとの長いお別れをしながら、Twitterから離れた後どうやって自分の記憶をインターネットに残していくかを考えなくてはいけない。BlueSkyやMastodonなどの分散型SNSも移住先の候補ではあるけれど、イマイチ心情的にピンときていない。今後も色々出てくると思うので、特に急ぐことも無くゆっくりと静観していたい。ひとまず当面は、個人ブログに回帰することになると思う。ここ数ヶ月は、Twitterがいついなくなってもいいように、個人ブログを書きやすいように整備してきた。いままで技術ネタ以外をブログにあまり書かなかったが、それ以外のこともきちんと書いていこうと思って、育児の記事を書いたりもした。しばらくはこのブログを良い感じに公開日記にしていく方向で良いだろうと思っている。そのためには、もっと短いポストをポンポン投げられるようなメンタルにならないといけない。ここで改めて、ポストにタイトルを付けたくないなと感じる。

最後に、Twitterとすごした一四年間は楽しかったし、これからもまだしばらくは続くと思うので、言えるうちにありあとうと言っておきたい。


「アニメ背景美術に描かれた都市」展に行ってきた

2023-08-06 15:18:00 +0900

少し前に、どうしても気になる展示があり金沢に弾丸で飛んでいって帰ってきた。

アニメ背景美術に描かれた都市

「アニメ背景美術に描かれた都市」という展示で、金沢の谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館という美術館で実施されている。


半年くらい子育てしてみた感想

2023-07-22 00:50:00 +0900

2022年の年末に子供が生まれて、おおよそ半年くらい子育てをしたので、感想を書いておく。特に時系列は意識していないが、だいたい生まれたときから記憶を遡りつらつらと書いているので、おおよそ時系列になっていると思う。

真面目な感想の前に全くしょうもないことを最初に言うと、実際に自分の子供を育ててみてものすごく思ったのは、人間の赤ちゃんは生物として弱すぎるのではないかということ。Wikipediaによると、ヒト属とチンパンジーの分岐が200万から1000万年前、ホモサピエンスとホモエレクトロスの分岐が20万から180万年前。ジャレド・ダイアモンド曰く人類が大躍進と呼ばれる変化をしたのが約5万年前。ってことは、5万年前の時点ではもうだいぶホモサピは自然界でだいぶ強い奴だった事はわかる。が、人類がだいぶ強くなったそのあたりから新生児が多少弱くても大丈夫な様になったとしても、5万年程度でこんっっっなに弱い新生児が生まれる様に進化したのか? と考えるといくら何でも弱くなりすぎだと思う。生後半年経っても自分で動けもしない。すぐに泣くし、泣き止まない。食べられるものの制限も大きい。睡眠時間が不規則。などなど。いくら人類が火を使えて、社会性を持っていて、他の生物からの侵略に対して強かったとは言え、あまりにもこの乳幼児は弱すぎないか? なんでこれで人類滅ばなかったんだ? というのがここ半年の率直な感想です。ここからは真面目な感想を書きます。


Rubykaigi2023

2023-05-21 18:06:00 +0900

去年の感想、会社の方のブログに書いちゃって自分のブログに書くの忘れてたんですよね。今年は書きます。

松本城

RubyKaigiがかえってきた

かえってきたというとやや語弊があって、2020年も2021年も2022年も、RubyKaigiのオーガナイザーの方々は急激な変化の中で完全オンライン開催や制限付きオンライン開催を継続してくれました。なので正確に言うと、2023年にやっと2019年以前のRubyKaigiに戻ることができただと思います。本当に頭の下がる思いです。

そんなこんなで2023年のRubyKaigiは、2020年に開催を予定していた松本でのリターンマッチが無事成功した感じでした。各種イベントも戻ってきて、特にアフターパーティーは凄かったなぁと思いました。


リアル空間で頭の上にアバターを

2023-05-19 20:31:00 +0900

あなたは誰、という課題

RubyKaigi2023が、2023年5月11日から13日まで長野県松本市で開催されました。COVID-19が猛威を振るい、2020年のRubyKaigiがキャンセルされてから3年が経ち、ようやく本格的にRubyKaigiが帰ってきたという実感がありました。

三年です。三年ですよ? そりゃ人の風貌も変わりますよ。なんだかんだ以前は出社というイベントがあり、最低限の歩行運動くらいは勤め人なら毎日していたのが、WFHでまーったく出歩かなくなり、日光に当たることも無く、三年という不摂生な時間はゆっくりと人の外見を変化させていったのです。以前から、オフラインのイベントでは思ってました。「さっき話したあの人、誰だったんだろう……」と。オンラインのアイコンとオフラインの人間のマッピングがうまくいかず、それに加え人の顔を覚えることが苦手な自分は、ただですらRubyKaigiで会う人が誰かわからないことが多くあったんです。それに加えて、もうわかんないんですよ、誰が誰なんだか。

自分を人に認識してもらうためには、不変の何かを見せるしか無い。そう、アイコンです。

これまでの試み、今回の試み

まずは自分のシールのアイコンを作った気がします。誰か(Ruたんだったかな?)がやっているのを見て良いじゃんと思い真似しました。名刺やカンファレンスのパスケースなど、目につくところに貼りまくりました。

次にやったのは、マスクに貼るシールです。これはRubyKaigi2022で、SmartHRのブースアイテムとして自分が企画しました。いつの間にか人の顔面に巨大なキャンバスが標準装備されることになったので、そこにレンダリングしようという奴です。

そして今年は、もうちょっと目線の位置にということで、こういうものを作りました。

自分のアイコンが印刷されたカチューシャです。頭の上に乗っているので、まるでゲームの中のアバターみたいでナイスじゃないですか? ないですか。

ナイスかどうかはひとまず置いておき、今年はこのアイコンを頭の上に浮かせるカチューシャで勝負することにしました。作り方を掲載するので、誰でもすぐに真似できます。


ブログを静的ジェネレータに置き換えたので、どこにホスティングするか?

2022-12-26 02:30:00 +0900

静的サイトのホスティング

ブログをJekyllに移行しました。 これまでのWordpressと違い、配信を勝手にはやってくれないので、何かしらの方法を使ってホスティングと配信する必要があります。

前回にも書きましたが、ブログを静的ジェネレータに移行した理由は、Wordpressを動かしているサーバーの値段がバカらしいこと、サーバーの更新が面倒で放置しがちになるのでセキュリティ的に良くないことがあげられます。なので、ホスティングに何を使うかの選択はJekyll移行の目的を達成できるかどうかにも関わってきます。やっていきましょう。

実際にたどった順路(TL;DR)

ホスティングに求められる機能は二つです。静的ファイルの配信と、これまでのtolarian-academy.netでのアクセスをkinoppyd.devにリダイレクトする機能です。

まずはGitHub Pagesが候補でした。ですが、GitHub Pages のJekyllサポートは、使用できるプラグインの中にpagination-v2が含まれておらず、パーマネントリンクを多用している自分のブログでは使用することができませんでした。

次にS3の静的ホスティング機能を使おうとしました。しかし、SSLに対応していないので、CloudFrontが必要だということもわかりました。今回移行した .dev ドメインは、HSTSという仕組みでブラウザアクセス時に強制的にHTTPSプロトコルにリダイレクトがかかるようになっており、HTTPS対応は必須でした。しかし、CloudFrontに刺す証明書をACMで取ろうとしたところ、Route53以外で取得したドメインではうまく証明書が割り当てられないことがわかり、AWS構成は諦めました。

さらなる候補はGCPで、GCSから静的ホスティングを行いCloud Load Balancingを使ってマネージド証明書を利用する方法でした。この方法はうまくいきましたが、Cloud Load Balancing の転送ルールに時間ごとに0.025ドルがかかり、月あたりまあまあな額の課金が発生します。これまでWordpressを配信していたサーバー維持費よりもさらに倍以上の値段がかかってしまうため、この方法もイマイチでした。

最終的には、GitHub Pages に対して Actions でデプロイができるベータが始まったことを知り、そこに移行しました。割と簡単な設定で、自前でビルドした成果物を置けるので、前述のパーマネントリンクの問題も解決です。

残っている課題は、tolarian-academu.net ドメインからのリダイレクト設定をどうしようかという点です。一旦GCP側に設定を残していますが、これも近日中に何かしらの解決策を見つけないといけないです。


hello jekyll

2022-12-01 00:00:00 +0900

このエントリは、SmartHR Advent Calendar 2022の1日目です。

Hello Jekyll

ブログをWordpressからJekyllにお引っ越ししました。3年くらい前からWordpressから静的サイトジェネレーターに乗り換えたいなぁと思ってたけど、大分腰が重かったです。めちゃめちゃ重かったです。移行したことを褒めてほしい。すげえ気持ちが大変だった。

いっっっっっちばん腰が重かった理由はMySQLで、ブログを始めた当時の自分はブログ以外にもいろんなプロダクトとDBインスタンスを共有しようと思っていたので、Wordpress用のサーバーとは別にMySQL専用のVPSを借りました。そしてWordpressとMySQLはインターネット経由でつなぐため、SSLで通信していました。ブログにも書きましたね。なんですが、2014年にHeartbleed脆弱性が見つかり、各OSが古いバージョンのOpenSSLを使った通信を拒否するようになりました。なので、2018年とか2019年頃に「Wordpress移行してえなぁ……」と思っても、Wordpress用のDBからJekyll用のファイルに直接エクスポートツールがMySQLとSSL経由で通信できなくなり、いろいろな手を講じてエクスポートするのがとにかくめんどくさくてめんどくさくて……2022年11月まで放置することになりました。まあ結局、Wordpress側にXMLエクスポート機能がついていることに気づき、XMLをJekyllのMarkdownに変換するためのツールもあったので、それを使うことによって今までのSSLに関する努力は全部無駄になりましたが。

Why Jekyll

ブログの移行先は静的サイトジェネレーターを使うことは決めていました。Webアプリケーションとして動いているブログは、アップデートに追従するのが精神的負担すぎると感じたためです。デプロイなどの自動化を行うというのもありますが、その自動化をメンテするコストもバカにならないし、自動化されたシステムを維持するのって金銭的コストもかかるんですよね。お金を生んでくれるシステムならいいんですが、単なるブログに月に数千円払うのはだいぶ経済的な負荷が高いなと感じます。それならば、単純な静的ファイルを生成してくれるジェネレーターの方が良いなというのが理由です。コメント欄がなくなるくらいしかデメリットないですしね。