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今すぐ攻殻機動隊のアニメを観たほうがいい。

posted at 2026-07-08 00:29:00 +0900 by kinoppyd

俺はアニメを観てハイになってるから、他の大事な用事をすべて無視してとりあえずキーボードを叩いている。

今すぐ攻殻機動隊のアニメを観たほうがいい。これは1995年から続く、押井守版攻殻機動隊という1つの完成形と今日まで続くその系譜を打ち砕く、本物の攻殻機動隊のアニメだ。

1995年、人類は食らってしまった。押井守版攻殻機動隊という超綺麗にキマったボディーブローを。なんなら未だに人類はそのじわじわ来る衝撃に苦しんでいる。そういうすごいアニメだったのだ、押井守版の攻殻機動隊というやつは。原作を大胆にサンプリングした激暗いストーリー展開と、少佐という超常的なキャラクターが、1995年以降すべてのSF作品に影響を与え続けたし、今でも与えてると言っても過言ではない。脳に対するテロみたいなやつで、もうこれは人間にはどうにもできないやつだ。そんなすごい超パンチを子供の頃にお見舞いされて、俺は攻殻機動隊にドはまりした。人間としての本質を書き換えられた気分だった。

何がどうなって、押井守があの少佐象を作り上げたのかは正直よく知らない。俺は作品は好きだけど作家に対してあまり興味を持たないタイプだからだ。だがおそらく、原作の攻殻機動隊に強い影響を与えたであろうサイバーパンクの始祖・ニューロマンサーに出てくるヒロインのモリィの性格や、ブレードランナーのハードボイルド的側面が強く影響してるのだと思う。

その後、押井守の弟子である神山健治という天才が、とんでもねえ右ストレート顔面パンチを人類にぶちかました。人類はもう立ち上がれない。しかも2nd G.I.G とか言う更に強力な2発目を容赦なく叩き込んだ。はっきり言って人類は終わった。人類は攻殻機動隊に屈したのだ。誰も逃れることはできない。攻殻機動隊における少佐とは、押井守に比べるとだいぶライトになったとはいえ、完全無欠の超人のイメージになった。

でも、そうじゃないんだな。士郎正宗が原作で描いた少佐は、完全無欠の超人ではなかった。徐々にシリアスな側面が増えていくとはいえ、基本的にすっごいこっわいメスゴリラだ。聡明で、シニカルで、強く、怒ったら手が出る、酒でベロベロにもなるし、悩んだりもして、挙句の果てにはうっかりミスもする。そういう感じの少佐が原作の少佐だった。

さて、人類が押井守によってぶちのめされてから31年。2026年についに原作準拠のアニメが生まれた。俺は1話を見た。少佐がそこにいた。来週はナメクジだ。最高である。

押井守の少佐象は、それはそれですごく良いんだよ。というかもう、無理なんだよ人類があの少佐をなかったことにするのは。すげえんだって。マジで、どういうことなんだよってくらい後世に影響しか残してねえ。その後の押井守のなんとも言えねえ感じのフィルモグラフィからは信じられないくらい、世界にボディーブローをぶちかましてる。

けど、けどだよ。士郎正宗が描いた少佐だって、人類には求められてるのよ。そりゃさ、影響力っていう意味だともちろん押井守と神山健治はすごいけど。でも原作ってもんがあるのよ。あの理由のわかんねえくらいクッソ細かく書き込まれた画と、電子版では削除されてる可哀想な欄外解説。これが攻殻機動隊なんだわ。

今すぐ紙の漫画を買って、予習してほしい。これが本物の攻殻機動隊だって。大丈夫、漫画読んでからアニメ見たほうが多分楽しいから。

きたんだわ、2026年に。その原作の少佐が。最高だよ。いますぐ見たほうが良い。そしてもう一回食らうんだわ、ボディーブローを。ノックアウト人類。万歳。

願わくば、GISだけじゃなくてMMIまでアニメ化してほしい。