今年も浴びた。RubyKaigiを。来年も浴びたい。これは帰りの飛行機を待つ空港で書いているので、完全に内容がとりとめないし、散文的だ。
前提
RubyKaigi is 最高の Event of the World.
2025
今年のRubyKaigiは、思っていたよりも特定の話題に対するフォーカスが少なかった。2024はパーサー、2023はJIT、2022はRBSみたいな、なんかその年のぼんやりと見えてくる「みんなこの話してる」ってのがあまりなく、広くいろんな物事を吸収できた年であった気がする。とはいえ、パーサーの話もJITの話もRBSの話もそこそこたくさんあったので、目立つトピックが飽和してきただけかも知れない。わりと大きな関心事であるNamespaceも、実質一人開発なので1トラックで終わってしまうし。
代わりにというほどかどうかはわからないけど、今年は音とゲームがものすごく目立っていた気がする。いろんな音が世の中にはある。それはそう。様々なゲームが世の中にはある。それもそう。だから音とゲームは我々を引きつけてやまないのだ。来年はもっと音だしてこ。
C?
今年はCレイヤーAPIの話が何となく多かった気がする。気がするだけかも知れないけど、プロファイラ文脈やC ext文脈、あとはand worldのC API 作り直したい話とか、色々あった気がする。とはいえ、RubyKaigiはCの話をするところなので、Cの話は元々多い。どちらかというと、Rubyの実行環境の世界からCに触る話が多かったという印象かもしれない。
サチュレーション?
改めて今年のセッション一覧を見渡すと、やっぱりパーサー、RBS、JIT、WASMの話が多くて、それぞれを合わせると全体の約半分ほどを占めている気がする。これは話題の中心が増えすぎてサチったのだろうか? と思わなくもない。あとはプロファイラ、GC、JRuby、mrubyやPicoRubyの話がラインナップとしては多いような気がする。
JRuby、そういえばJRubyの話を全然聞いていなかった。一つくらい聞けば良かったと思った。いや、でもパーサーもRBSもJITもWASMも全部気になるんだよなぁ……体を三分割したい。いや、3倍に増えたい。
キーノート
キーノートは全部素晴らしかった。文字コード、だいたいまあ死んだ顔で何がつらいのかを語る人が多いけど、ima1zumiさんは楽しそうだった。すごく良い。文字とか時間とか、人間の営みとともに変化してきた伝統あるブツの話は基本的に聞いていて楽しい。Low-Level APIを使ってRubyのオブザーバビリティを高めるIvo さんの話もすごく良かった。朝イチであの圧倒的物量の英語にはちょっとビビったが、それでもわくわくする話だった。今日の朝に大街道ですれ違ったので「hi!」って言いながら手を振って挨拶した。よく考えたらDay2の感想でも伝えれば良かった気もするが、荷物が重くて元気が出なかった。Matzは手を替え品を変え毎年同じような話をしているが、4.0の話はブチ上がる。奈落からせり上がってくるMatzも最高だった。
音とゲーム
音はやはりアツいと思う。ゲームもアツい。
音、良いんですよね。MusicMixinもそうだけど、やはり音楽は人を興奮させる。Rubyで音が出るなら自分もやってみたいけど、作曲に対する造詣がないので今年はそっちを鍛えた方が良さそうな気がする。
コンソールで動くゲームもすごく良いですよね。自分が子供の頃のパソコンのゲームは既にAge of Empireとかだったので、もっとこういう文化もくらっていきたい。
心配事
嬉しいことにここ2年で子供が二人産まれたが、まだ二人とも本当に小さく、妻一人に子供二人を預けたまま四日間も家を離れることはとても心苦しい。実際に僕がいない間、妻はとても苦労している。妻に苦労を掛けていることを気にしてしまって、どこか全力で楽しめないので良くない気持ちのループになる。託児サービスを利用するのも考えたが、家には猫が居るので四日間も家を空けられない。子供がもう少し大きくなるまでは、毎年この時期はこの悩みに苛まされそうである。珍しく人生をやっている。