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Rubykaigi2024、沖縄、ステーキ

posted at 2024-05-18 23:59:00 +0900 by kinoppyd

はいさい。楽しかったよ、RubyKaigi2024。帰りの飛行機の中でこのブログを書いてます。

RubyKaigi2024

Day1のキーノートが強烈すぎて、その後の記憶が実はあんまり無いんですが、なんなんですかあれ、本当に凄すぎません? いろんな人が言ってましたが朝イチでホラーの話を聞かされるのはマジで良い意味で乾いた笑いしか出てこないっす。

TRICKの変態性はまあそれはそれとして、一見奇妙なコードを書くことによってパーサーの問題を発見したり、仕様が変わっていないかを検知するという事実に深く感銘を受けました。ヒアドキュメントをネストしようと思ったことは人生で一度も無いので、どういう風にそういう発想が生まれてくるのかが不思議で仕方ないっすね。

また、PENさんによるself TRICKの作品解説を聞いていると、ただ奇妙なコードを書くだけでは無く、テーマや哲学をもって書かれている、素晴らしい作品でありアートであることが伝わってきます。いやそりゃもちろんそうだとは思うんですが、あまりにも奇妙すぎて全然頭に入ってこないんですよ、解説をしっかり聞かないと。なので詳細な解説は凄く楽しかったです。

去年からのトレンドで、今年も相変わらずパーサー系のトークが多かった様に感じますね。特にLramaサイドの話が多くて、Prismの方が気になっている自分としてはやや残念ではあったけどそれはそれで楽しかったです。Lramaは去年のKaigiからたくさんの仲間が増えていて、それはいい話だなと思いました。

Namespaceのセッションは気になっていたのですが、友達の黒曜さんの方を優先したので聞きませんでした。でもDay2のKaigi後に飲んでるtagomorisさんとたまたま会ったので色々質問できて楽しかったです。登壇者に飲みながら質問できるの、本当にRubyKaigiの良いところですよね。Matzから4.0のキーフィーチャーだということがKeynoteで明かされていて、なんて熱い展開なんだと思いました。

個人的に凄く気になっていたのがInlineスタイルのRBSで、まあやっぱりコードと型を別ファイルで管理するのつらいよなぁというのはずっと感じていたので、凄く期待している機能です。最初にRBSは別ファイルと聞いたときは、TypeScriptにおける.d.tsファイルみたいで凄く上手くいくんじゃないかと思っていたんですが、やっぱそもそもTypeScriptは型をコードの中に直接書いており、.d.tsファイルはほぼほぼ自動生成なので、まあ自分で管理するのはつらいよなぁ、ってなっていたので嬉しい機能でした。Rubyプログラマーはある程度RDocやYARDを書く習慣がある(と勝手に思っている)ので、上手くいく気がします。

あとなんか、今回はVMの話を多く聞いた気がします。完全にたまたまだと思うし、YARVだけじゃなくて正規表現のVMとかもあったし。VMいいよね、たのしいよねと思いながら聞いてました。

今年も企業の様々なブースで楽しませてもらいました。一番印象に残っているのはSTORESさんのコードバグらすパズルで、スッと解けたり解けなかったりしてだいぶ楽しみました。あとは個人的にRubyMineが大好きなんで、JetBrainさんに「RubyMine最高!」って伝えられたのが良かったです。好きなモノには好きって言わないとですね。他には自分ところの話ですが、SmartHRのタイピングゲームもだいぶ楽しんでもらえたんじゃないでしょうか。

オフィシャルパーティーは、ロケーションが非常にエモくてグッときました。ちょっと遠すぎて、二次会で全然人を拾えなかったのが玉に瑕ではありましたが、でもあの沖縄サンセットは最高のコンテンツでした。

アフターパーティも凄い良かったですね。バカみたいにハブとハーブのリキュールをショットしまくってて、IVRyさんにもらった酒豪伝説無かったらヤバかったんじゃないかと思います。30も後半にになってまで何やってるんでしょうね? でも楽しかったから仕方ないんですよ。

楽しかったです、RubyKaigi2024。最高。こんな祭はないよ。永遠に続いて欲しい。また松山で👋。

沖縄

RubyKaigi2024は沖縄で開催されました。めんそーれ。意味は知らないけどとりあえず沖縄っぽい挨拶してます。

今回はDay-1から参加してました。さすがに沖縄まで自分一人でフラフラやってくるのは気が引けたので、妻と子供を一緒に連れてきました。子供は飛行機デビューだったけど、まあ大変でしたね、二度とやりたくないが9月にもなんか良さそうなリージョナルKaigiがあり行かんといかん気がしてます。やるしかないか……それもまた人生。

Day-1とDay0は、車を借りて名護や本部の方に行きました。オリオンビールの工場を見学して、ドライバーなのでできたてのビール試飲の様子を指をくわえながら見ていましたね。悲しいけど工場を見るのは楽しいのでOK。オリオンビールの工場は名護の施設だけではないだろうけど、なんだか規模はすごく小さくて、このサイズの工場で沖縄の覇権とれるのか……と変なところでちょっと感動しました。

その後美ら海水族館に行き、あのでかい水槽を見ながら、すげえでかいなって感想を抱いていました。うちの子供はまだ小さいので魚とかなんなのかよくわかってないっぽいので、水族館のことをデカいアスレチックだと思ってます。階段の上り下りに全力を出すのはやめてくれ。

沖縄の人は、なんかすごいステーキを食べるらしい。街中はステーキ屋だらけだった。沖縄出身の同僚に聞いたら「いや、そんなには喰わんけど……」といわれたが、まあ食べるということにする。おかげさまで、RubyKaigiの会期中はほとんどステーキを食べていた。聞くところによると、沖縄には締めのラーメンならぬ締めのステーキという文化があるらしく、郷に入れば郷に従えとばかりに食べてみたところ、素晴らしく美味しかった。赤身中心の肉なので、酔って頭おかしくなっててもスッと入っていくのだろう。夜中の0時も超えているのに、ステーキ屋の中はたくさんの人であふれていた。けど多分、全員県外の人だと思う。

街並みは石造りというか、頑丈そうな建物が多く建ち並んでいて、やっぱ台風ガチってる立地だとこうなるんだなと感じた。フィリピンとか、東南アジア系の国に行ったときと似たような感覚で、バキバキに強そうな錆とコンクリの建物が無骨で結構好き。那覇はそうでもないが、ちょっと離れると自然も綺麗で、良い場所だなと思う。

あとやっぱり、いろんな意味で相当ユルくて、車は普通に轢いてこようとするし、路上でたばこを吸っている人も多い。車に関して言うと、れナンバーやわナンバーが半数くらいだから沖縄の人もある意味被害者だと思うのだが、それにしたって子供とか大丈夫なのかと思うくらいおおらかな交通事情の街だった。たばこは、一応那覇市内は路上喫煙が完全に禁止されてるはずなんだけど、まあそういう文化なんだなと納得はできる。嫌いな人は行くとつらい思いをするかもね。

文化もチャンプルーしていて、なんだかよくわからん店もあったりした。夜中にフラフラ酒とつまみを求めて歩いていると、店員も客も何語かわからない外国語を話す人しかいない、謎の居酒屋に迷い込んだ。酒とつまみが欲しかったので適当に注文をしたが、店員も客もアジア系の目つきの鋭い人たちで、なんか歓迎されてないなという感じがある店だった。変な雰囲気だなと思っていると、隣の席に座っていた唯一日本語を話していた沖縄のじっちゃんが、しんみりと三線を弾き始め、これまたなぜか途中から店員さんに弾き方を教えていた。なんだか状況がよくわからなすぎて、一杯だけ飲んですぐに退散したが、アレは一体何だったんだろう?

総じて、沖縄の空気感は結構好きだった。お店の人たちもみんなマイペースな感じで、東京もこんくらいのんびりやれば良いのにと思わないこともない。食事も美味しくて、酒を飲んでハッピーになりたくなる街だった。あと、国際通りとかは自分も含めて浮かれた奴しかいない。イキった修学旅行生や、イキった若者や、イキった外国人で埋め尽くされている。エネルギーは感じるので、これで良いと思う。いつになるかはわからないが、またいずれ行きたいと思うので、ハッピーな沖縄のままでいてほしい。