kinoppyd.dev

blog

products

accounts & contact

Darsana Tokyo に参加してきた。そして、あまり楽しめなかったという反省。

posted at 2014-12-13 20:17:28 +0900 by kinoppyd

[caption id=”attachment_191” align=”aligncenter” width=”3199”]darsana darsana[/caption]

私はEnlightedのA8

Ingressの世界的イベント、Darsanaのメインステージが東京に来たから行ってみた

そこそこIngressにハマっているので、これは覚醒者の1人として参加せざるを得ないと思い、引越し後の荷解きもほったらかして朝から日比谷まで行ってきた。事前に、参加者5000人ほどの予想で、世界中でこれまで行ってきたDarsanaの中でも最大規模になると聞いていたからそれなりに楽しみだった。A8だし、戦力としても引けは取らないだろうと思ってウキウキしながら参加。

以外だったのは、Ingressのエージェントたちは、自分が想像していたよりもふた回りほど歳をとっている人が多かった。というか、オッサンとオバサンが大多数。一応自分もオッサンに片足突っ込んだセミオッサンだが、日比谷野外音楽堂に集まっていたのは、ガチなオッサンばかりだった。こんなに年齢層の高いゲームだとは思っていなかったが、リアル課金のガチっぽい感じを鑑みると、まあわからなくもないかなという感じ。

海外から参加のプレイヤーも多くて、特に台湾チームは目立っていた。

ジョン・ハンケのスピーチも楽しめたし、ここまでは良かった。

結論から言うと、自分はDarsanaの楽しみ方を完全に勘違いしていて、あまり楽しめなかった

というか結論以外はどうでもいい。10時集合で12時くらいまで日比谷野音で放置されたことも、事前のタイムスケジュールを知っていたから特に気にしなかったし、たくさんのエージェントが実在しているってことを知れたのは面白かった。参加のメダルがもらえたことも嬉しかったし、何より多くのレゾ破壊とレゾ刺しが出来たので、戦歴が大幅に強化された。

しかし、ただ単純に、自分がDarusanaの楽しみ方を、事前にもう少し予想していれば、もっと楽しめただろうという後悔が残ったことをブログに残しておきたくて、このポエムを書いてる。

Darsana中は、そもそもIngressがゲームとして成り立たない

Ingressは、味方のポータルを守り、敵のポータルを奪うゲームだ。その点はDarsanaでも変わらない。むしろ、Darsanaルールの方が、更にその点が強調されている。

しかし、普段のエージェント活動であれば、新宿や銀座などのどんなに過密地帯であっても、10人以上のプレイヤーでリアルタイムに1つのポータルを奪い合う機会はまず間違いなく無い。瞬時に何本もレゾネーターを刺されたり、何十個ものXMPで同時に攻撃を仕掛けたりはありえないシチュエーションだ。だからこそ、リアルタイムのゲームとは言え、攻撃の実行にトランザクション処理の待ち時間が少しだけ出たり、破壊したはずのポータルからキャッシュでリンクが出っぱなしのように見えても、違和感こそあれどそんなにゲームの進行に影響はない。

ところが、Darsanaは違う。ニュートラルのポータルには瞬時に8本のレゾネータが刺さり、何十ものXMPが同時に攻撃を仕掛けてくる。すると、まずXMPのトランザクション処理が驚くほど遅延する。XMPを撃っても、10秒以上待たないと攻撃にならない。そして、実際に攻撃が行われるときには、すでに対象のポータルは陣営が変わってたりする。無駄撃ちだ。そして、スキャナや詳細画面で見えているポータルの状態が、全く当てにならない。敵のポータルにレゾネーターを刺せたりする(つまり、画面上のキャッシュでは敵のポータルだが、実際のデータは味方のポータルにすでに変わっている)。そんな状況が、常時続いているのだ。はっきり言って、ゲームとして成り立ってない。まともに操作できないから。

1つのポータルに対して、30人とか40人、場合によっては100人以上のエージェントが、一斉にXMPとレゾ刺しを行うから、一体何がどうなっているのか、本当にまるでわからない。チームを組んでいれば、ある程度周りの状況を知れるので作戦の立てようもあるが、自分はソロプレイヤーなので、いまどれくらいの人がどんなことをしているのかを全く知ることが出来ず、ただ当てずっぽうにXMPを無駄撃ちしたり、刺せないレゾを刺そうとしたりしていて、エージェント活動はほとんどできてなかった。

本当のDarsanaの楽しみ方は?

他のエージェントとの交流だ。間違いない。ゲームとしてIngressがまともにプレイできない以上、このDarsanaの目的は、他のエージェントとの交流を楽しむことだ。

もっと言えば、お祭り状態を楽しむことだと思う。さっき言った通りの理由で全くゲームとしては成立していないが、プレイ自体は全く問題なく可能だ。つまり、普段ではありえない状況を楽しむ、お祭り的感覚が必要だった。そして、たいていのお祭りに1人で行ってもそこまで楽しめないように(実際毎年1人でお祭りに行っては凹んで帰ってくる俺が言うのだから間違いない)、Darsanaもソロプレイヤーにとってはあまり楽しむ要素が無かったと思う。

大人数で起こる、「ありえねーw」を仲間と共有するのが、Darsanaの正しい楽しみ方だ。

どうすればよかったのか?

Ingressのコミュニティに参加していればよかった。基本的にネットでもコミュ障なので、コミュニティとかに参加していくのは苦手だ。だが、他のエージェントと交流を行うイベントに、コミュニティにも参加せず当日いきなりコミュニケーション取るほうがよっぽど難しい。

なぜソロで突撃してしまったのか

Darsanaの面白さを、事前に予想できていなかったの一言に尽きる。冷静に考えれば、わかっていたはずだ。新宿や銀座が自分のメインの活動場だが、日常的に人が多いから、結構重くてゲーム性は下がっている。それが、5000人になったらどうなるかなんか、すぐに考えつくはずだ。ゲームとして成り立たないことを予想できれば、必然的になんでこのイベントが開催されるのかを考えることも出来ただろう。

きっとストーリー設定のほうにのめり込みすぎて、これは本当に戦いなんだ、エージェントが1人でも多く赴くことで、エンライテッドに貢献できるんだとか、そういう痛いことを考えていて、Darsanaが楽しいお祭りだという本質的な点を考える目を曇らせていたんだと思う。

Darsanaは、エージェント同士が一体感を楽しむお祭りなんだ。決して、戦いなんかじゃない。実際に、群れをなしているエージェントたちはとても楽しそうだった。早すぎるゲーム展開に皆で一喜一憂し、仲良く歩いて移動し、和気藹々とゲームを介してコミュニケーションを楽しんでいた。

それに対して自分は、1人で自転車に乗り戦いの地に赴いて、誰とも会話せず全くコントロールできないゲームに振り回されてアイテムを消費し続けていただけだった。そして途中でDarsanaの本当の楽しみ方に気づき、自分の考えの浅はかさに落胆したところでゲームに参加する意欲が失せ、Darsanaを後にした。

どちらが幸せだったのかは、考えるまでもない。

もし、次があるならば

こんどは事前にしっかりと楽しむ準備をしてから参加したいと思います