2022年の年末に子供が生まれて、おおよそ半年くらい子育てをしたので、感想を書いておく。特に時系列は意識していないが、だいたい生まれたときから記憶を遡りつらつらと書いているので、おおよそ時系列になっていると思う。
真面目な感想の前に全くしょうもないことを最初に言うと、実際に自分の子供を育ててみてものすごく思ったのは、人間の赤ちゃんは生物として弱すぎるのではないかということ。Wikipediaによると、ヒト属とチンパンジーの分岐が200万から1000万年前、ホモサピエンスとホモエレクトロスの分岐が20万から180万年前。ジャレド・ダイアモンド曰く人類が大躍進と呼ばれる変化をしたのが約5万年前。ってことは、5万年前の時点ではもうだいぶホモサピは自然界でだいぶ強い奴だった事はわかる。が、人類がだいぶ強くなったそのあたりから新生児が多少弱くても大丈夫な様になったとしても、5万年程度でこんっっっなに弱い新生児が生まれる様に進化したのか? と考えるといくら何でも弱くなりすぎだと思う。生後半年経っても自分で動けもしない。すぐに泣くし、泣き止まない。食べられるものの制限も大きい。睡眠時間が不規則。などなど。いくら人類が火を使えて、社会性を持っていて、他の生物からの侵略に対して強かったとは言え、あまりにもこの乳幼児は弱すぎないか? なんでこれで人類滅ばなかったんだ? というのがここ半年の率直な感想です。ここからは真面目な感想を書きます。
赤ん坊、こんな全力でガン泣きして何やっても泣き止まず、輸送反応も示さないの、まだ人類に天敵がいた頃によく生き延びれたな……? 生物として弱すぎないか
— kinoppyd (@GhostBrain) January 19, 2023
育休
子育ての難易度は、パートナーが育休を取れるかどうかによってだいぶ変わると思う。少なくとも、我が家はそうだった。理不尽に泣き狂う赤子をあやすのは、想像以上のストレスだった。自分も当然頭では「乳児は理不尽に泣くものだし、泣き止ませる方法は無い」と理解していたが、それでも泣いている乳児をどうすることもできずにただあやすだけの時間はかなりの精神的負荷があった。まず泣き声というだけで純粋にメンタルに効くし、為す術が無いにもかかわらずあやさなくてはいけないという行為は気持ちをえぐる。男性の自分ですらそうなのだから、女性はもっとしんどい。特に産後はホルモンの影響で乳児の泣き声に敏感になるらしく、そりゃ産後鬱にもなるだろうと思った。最初の人間の赤ちゃん弱すぎんだろ感はこのときも醸成され、なんで保護対象を鬱にするような行動をとるんだよと感じた。いや、おそらく人類の社会性の問題というか、これまでは鬱になる母親は自然淘汰されていたのが社会がそれを受容できるようになっただけだとは思うのだが、それでもあまりに母胎に負担を掛けすぎだと思う、人類の赤ちゃん。
赤ん坊が何やっても泣き止まず、ギャン泣きしてるのを抱っこしてあやすしかできない状態で、泣きすぎて疲れた赤ちゃんが急にスンッてなって「あなたは泣いてる理由わかってくれないんですね」みたいな顔でこっち見られるのほんと心にダメージ食らうなぁ……
— kinoppyd (@GhostBrain) January 8, 2023
猫も赤ちゃんも「機嫌が悪い理由を察して」コミュニケーションだから疲れる
— kinoppyd (@GhostBrain) January 27, 2023
特に自分自身の体調が悪いわけでもないのに、自分の行動ができないのだいぶストレスに感じる
— kinoppyd (@GhostBrain) March 11, 2023
赤ん坊、起きているときは常に抱っこしてないと泣くから、その間何もできなくなってしまうのが本当にしんどいな
— kinoppyd (@GhostBrain) March 11, 2023
話は少しそれたが、男性側にも育休は絶対に必要だと思う。何よりも、母親が感じるストレスをせめて半分でも受け止めてやる必要がある。もちろん、メンタルが非常に強い母親に関してはその限りでは無いかもしれないが、仮にそうであったとしてもこの異様に精神的負荷を感じさせる赤ちゃんという生物からの脅威を受け止める姿勢を見せた方がよりうまくいくと思う。
現実的に、まだまだ社会的に男性が育休を取得することが現実的ではない環境は多いかもしれないが、幸運にも男性が育休を取得できる職場に恵まれたのであれば、悩む余地はなく取得するべきだ。たとえそれが一ヶ月でも良い。とにかく、未知の生物と向き合う恐怖を分かち合うべきだ。自分は3ヶ月の育休だったけど、とれるならもっととったほうがいい。
育休取ってるからまだ夫婦2人で対処できるからマシだなと思うけど、これを1人でと思うとゾッとする。
— kinoppyd (@GhostBrain) February 13, 2023
診察と立ち会いと
コロナ禍において、種々の行動が制限されたが元々あまり外に出ず、出るとしても自転車に乗るのが好きな自分はあまり大きなデメリットを感じていなかった。その一方で、あまりにも大きいデメリットがひとつだけ存在していた。嫁の産科の診察に立ち会いが一度もできなかったことだ。そもそもがまず、嫁を最初に産科に連れて行ったとき、「男性は一歩たりとも院内に入るな」と冗談みたいな事を言われ、最初の診察が終わるまで駐車場の車の中でずっと待っていた。ちなみにその病院は診察を受けても駐車料金の割引が無く、それも腹立たしかった。それ以降、全ての診察はシャットアウトされ、質問したいことがあれば事前に用意しておけと言われた。自分は話を聞きながら質問を考えるタイプなので、事前情報なしで質問を考えるのに非常に苦しんだ。エコーを見ながら医者に聞きたいこともあった。でも事前にエコーの画像が見えるわけでは無いから、もうどうしようもなかった。
コロナ禍で、万が一コロナウイルスを院内に持ち込んだ場合にあまりにもリスクが大きいという理由で病院からシャットアウトされるのはわからなくはない。だがPCR検査等で陰性が確定していてもダメなことと、どうしても来たいのであればその病院でPCR検査を受けなくてはいけない、しかもそれは毎回自費とかいう金銭的負担のあまりにもしんどいものだった。男性も育児に参加しろという風潮の中で、自分は医者に質問する気満々だったのに、それでだいぶテンションが下がった。あと、なぜか産後の入院時は完全にノーチェックで病院に入れるようになったのも納得いかない。本当に納得いっていない。この体験は、嫁が妊娠してから今日まで育児に関する理不尽で最も深く心に残っているモヤモヤだ。
ただひとつ良かった点は、その病院はコロナ禍において珍しく出産時の立ち会いが許可されていた。同時期に子供が生まれた友人に話を聞いても、気づいたら産気づいて病院に行き出産して家に帰ってきていたとかいう味気ない話をみんなしていたので、この点だけは本当に良かったと思う。22時頃に陣痛がはじまり、子供が生まれた5時までの間ずっと嫁の隣で手を握っていられたのは、嫁にとっても自分にとっても心強かったと思う。というか、あんな長い時間を一人で耐えられる人は凄いと思う。
嫁はとてもスムーズなお産だったらしく、陣痛がいったりきたりしている間は大変そうではあったが、いざ生まれるとなるとよどみなく子供が生まれた。途中ナチュラルにハサミで会陰を切るシーンを見せられ、一瞬意識が飛びそうになったが、その直後に子供が生まれてくると気持ちが耐えられた。三人で生まれた直後の写真を撮れたことも、本当に良かったと思っている。色々と許せないポイントが多い病院だったが、そこだけは本当に感謝している。
先述の通り、出産後の四日間の入院期間中はノーチェックで病院に出入りし放題だったので、毎日嫁と子供に会いに行った。マジで診察の立ち会いを許可されなかったのが未だに納得いかない。
睡眠
赤ちゃんの睡眠はマジで恐ろしい。生まれて二ヶ月の間は、数時間寝て数時間起きるを繰り返す。そこに昼とか夜とかの感覚は無い。だから自分と妻はシフト制を採り、交代制で睡眠を取って24時間赤ちゃんを監視できるようにして生活した。これは良かったかどうかの振り返りで言うと間違いなく良かったが、結果的に自分の体重が8キロくらい増えた。寝る時間と起きる時間が強制されるので完全に生活サイクルは固定され規則正しい生活は送れるが、そもそも夜中に普通に食事したりする生活は良くないのだと思う。あと、生活リズムは関係ないが全く外に出ることができないので、運動不足も重なる。室内で運動する方法を見つけた方がいい。
24時間赤ちゃんを監視すると同時に、赤ちゃんの睡眠を科学的にコントロールするのも大切だと思った。我が家では、この本を赤ちゃんが生まれてから読み込み、長期的にきちんとした睡眠リズムをもった赤ちゃんにしようと努力した。
これを実践したからといってすぐに効果が出るようなものでもなく、長期的に取り組んでいくような内容ではあるが、少なくともいまのところ大きい睡眠の問題には見舞われていない。ぜんっっぜん寝てくれないとか、なんかやたらと朝起きるのがはやいとか、そういうのはあるのでワークしているとは言いがたいが、何より一番重要なのは夫婦間で共通認識を持って子供の睡眠の習慣に取り組んでいけることだ。共通認識を持てるのであれば、別にこの本じゃ無くても良いかもしれない。育児の問題はいくつかあるが、その中でも最もハードモードなのはおそらく睡眠なので、ここだけでも合意を得ておくのは余計なストレスを避けるために必要だと思う。
泣く子をあやす
子供が生まれる少し前に、こういう内容の研究が話題になった。数ヶ月後に子供が生まれるのを控えた自分は、これで勝つるという気持ちだった。そして生まれた後に子供が寝ないとanyのSlackでぼやくと、みんなこのリンクを送ってきたので、認知度の高さたるやと感心した。
なるほど、確かに移動反応というのはいろんな生物に存在するらしいし、合理的な気はした。実際にやってみると、効いたり効かなかったりしてなんとも言えない感じだった。寝るときはこれで寝るが、寝ないときは何をやっても寝ない。理不尽トートロジー。ただ、歩くとぐずっているのがやや軽減するのは確実らしく、家の廊下を意味も無く一時間歩き続けるみたいなことを結構やった。運動にはなったが、それでも自分の体重は増えた。
我が子、まだ生活の時間に規則性がないから、いつ爆発するかわからないし爆発するとしばらく自分が行動できなくなる時限爆弾とともに暮らしている気持ちなので全然気が休まらない
— kinoppyd (@GhostBrain) February 3, 2023
ベッド
子供のベッドは、何か色々と考えた結果、アップリカの折りたためるベッドにした。
ベビーベッドは、折り畳んで持ち運びできるというところに惹かれてココネルというのを買った。確かに良くできてるが、結構組み立てるの大変だった。重い、硬い、力がいる。でも良くできてるとは思う。あと、本体より布団の方が高いことにビビった。 pic.twitter.com/wAJD6kLcFG
— kinoppyd (@GhostBrain) December 12, 2022
当初想定していたのは、もし子供が車で移動できるようになったらベッドと一緒に運べるとか、二人目が生まれてくるとしたらそれまでの間はたたんでしまっておけるとか、災害があって避難が必要になったらたたんで持ち出せるとか、そういうポイントだった。実際のところは、車で移動できるようになってもたたんで持ち出すことはなかった。面倒すぎるし、実家に帰る場合は両親がそれっぽい寝る場所を用意してくれた。二人目と災害はまだ発生していないのでわからないが、その2点に関しては多分そんなに間違ってないとは思う。
折りたたみのベッドの良いところとして、折りたためることと軽いことがある。組み立てた状態でも簡単に移動できるし、折りたたんだら納戸にしまうのに便利だろう。悪いところとして、頑丈ではあるが軋み音とかが結構するところだ。寝かしつけるために、大人がベッドにすこし体重を掛けたりする必要があったりもする。そういうときに、結構軋み音がして赤ちゃんが目を覚ます。ほかには、なんかどうしても安定感に欠ける気はするが、致命的に欠けているわけでもないのでなんとも言えないポイントだ。あとは、子供を置くマットの部分が宙づりになる構成なので、なんかちょっと真ん中がへこんできている気がする。総じて、良かった気はしている。だが、普通のベッドを使ったわけでは無いのでここは公正な判断を下せない。
あと、こういうベッド類って、基本的に女性の平均身長に合わせて作られてるっぽいので、男性の平均より少し高い自分の身長だと常に中腰の姿勢になる必要があり色々しんどかった。これは何を選んでも同じだと思う。
ベビーベッドの高さが中途半端すぎて、いつも腰を折って作業してるから腰とか肩がほんと終わってる
— kinoppyd (@GhostBrain) February 19, 2023
ミルク
ミルクはずっとアイクレオを飲ませている。調査して選んだとかでは無く、単に産院で飲んでいたものと同じものを飲ませようという理由で選んだ。生まれてから最初に口にしたものだし、自分は結構「最初の」とか好きなのでというのもある。赤ちゃんが味が好きでは無いとかはあり得るので、もしも微妙な顔をしていたらいろんな種類を買ってきて試さないといけないなとは思っていたが、特になんの抵抗もなく受け入れてくれているのでずっとアイクレオを与えている。
東京都では、出産した家庭に対して10万円のいろんなものを選べるギフトクーポンみたいなのをくれる。赤ちゃんファースト事業というらしい。
このギフトを選ぶサイトが、いわゆる結婚式の引き出物とかのカタログギフトとかをやっている会社が受注しているっぽくて、作りが非常にアレだった。今時ページネーションのブラウザバックでPOST再送信の警告がでるサイトなんて久々に見たなという感じがした。少し話はそれたが、このギフトの中にアイクレオのミルクが含まれていて、我が家では赤ちゃんの寝室用の空気清浄機とアイクレオに全振りした結果、干し芋リストから贈ってもらったものと合わせて5ヶ月くらいはミルクを買わずに済んだ。サンキュー東京都。産休だけに。
赤ちゃんにあげるミルクの量は、一ヶ月単位で結構変わっていく。なんなら半月くらいでも様子を見て増やしたり減らしたりする。最初の頃は60mlとか80mlとかで、付属のスプーンで4杯くらいすくって哺乳瓶に入れてあげれば良かった。そのうち、2ヶ月を超えると120mlとか、4ヶ月を超えると200mlとかになっていくと、毎回スプーンで8杯とか10杯とか入れることになり、アホらしいので嫁が100ml用のサイズのスプーンを買っていた。あれは凄く楽だから買った方が良い。
赤ちゃんのミルクは、ミルクの粉の中に菌とか微生物がいる可能性があるので、70度以上のお湯で一度溶かしきってから冷ますことが推奨されている。最初の頃は作る量が少ないのでそうするしか無いのだが、液体を良い感じの温度に冷ます行為というのは非常に大変で面倒だし事故ったら嫌だ。だから、140mlを超えるあたりから、うちでは最小の量の熱湯で溶かせるだけの粉ミルクを溶かした後、ミルクに適した冷水を注いで冷ます方式にした。こうすると、夜中に突然泣き始めてミルクが必要でも、かなりクイックにミルクが用意できる。今はミルクの間隔が4時間を超えているが、生まれてしばらくは2時間とかだったので、魔法瓶の水筒に熱湯を入れていつでも作れるようにしていた。
ミルクに適した水は、ピジョンとかが専用の純水っぽい何かを売っている。
これはかなり便利で助かったが、しばらくすると我が家で防災用にローリングストックしているいろはすもどうやらミルクを作るのに適しているということがわかり、余り気味だったそちらを利用することにした。
ピジョンのボトルは携帯性が高いため、出先でミルクを作らなくてはいけないときなどに利用している。熱湯を水で薄める作戦はかなり楽で、これと電気ケトルが無いとストレス凄いだろうなと思う。
哺乳瓶
ピジョンの母乳実感というやつと、西松屋のその互換品を2本ずつ、あわせて4本で運用している。もし余裕があればもっとあってもいいと感じる。最初は、1本使って洗ってを繰り返して、ローテ用で2本あれば余裕っしょ! と思っていたけど全くそんなことは無かった。赤ちゃんは人間の体力と気力を削ってくる。ボロボロの元気しか残っていない状態で、ミルクをあげた後の哺乳瓶を洗う元気なんて無い。それはもう、とても苦痛だ。だから、何度かサボっても回るように余裕を持っておくべきだと思う。
ピジョンの純正品と、西松屋の互換品を使って感じる違いは、本体の密度と透明度の違いだ。ピジョンの純正品は、ミルトンの液体に落とすと沈む。つまり、水よりも密度がある。対して西松屋の互換品は浮く、密度が無い。どうでも良いような違いかもしれないが、ミルトンに浸けるとき沈んでくれた方が手間がかからないし、落とし蓋をするときに何も考えなくて良いので、沈む純正品の方が好きだ。また、透明度が全く違う。うちは前述している睡眠に関する本の内容に従い、夜中は赤いライトのもとでミルクをあげている。そのとき、ピジョンの透明度だと残量が見えるが、西松屋の互換品の透明度だとそれがわからない。なので、どれくらいのペースで飲んでいるかが視覚的にわからず、何か異常があったときに気づきづらい。そういう意味でも、ピジョンのものの方が良い。
最初の小さいサイズの頃は、ガラスの哺乳瓶も使っていた。ガラスとプラスチックの違いは、熱の逃げ方だ。最初の頃はミルクを作るときのお湯加減がよくわからず、熱すぎるミルクとかを作ってしまい、流水で冷まさなければいけないケースなどがあった。その場合、ガラスの方が圧倒的に熱伝導率がよく、冷ますのが簡単だった。ただ、現在はほぼミルクの温度調整をミスすることはないので、重いというデメリットの方が目立つようになった。透明度はガラスとプラスチックで劇的に違うことは無く、実用的に困らなかったので、なれてないうちはガラス、なれたらプラスチックが良いのでは無いかなと思う。ちょうど慣れるくらいのタイミングで哺乳瓶のサイズ変更イベントが発生するはずなので、最初はガラス、次はプラスチックという選択で良いと思う。
哺乳瓶のサイズも、160ml、240mlと300mlがある。月齢が4ヶ月を超えると概ね一度に飲むミルクの量が200mlで固定されるので、240mlで事足りる。しかし、240mlは200mlのミルクを作ると意外と一杯で、哺乳瓶を揺らしながらミルクのを混ぜるには少し小さく感じる。一方で、300mlは余裕があって良いが、その代わり大きくて少し取り回しが悪い。自分は手が大きいので気にならないしむしろ300mlくらいのサイズの方がフィットするが、手が小さい人には少し余る感じがするだろうし、240mlのものを買う方がトータル使い勝手が良い気がする。
おむつ
おむつは色々と試した。出産時の干し芋リストにいろんな種類のおむつを入れておいたら、ありがたいことに色々届いたので結構試せた。メリーズ、パンパース、グーンを試したが、最終的にうちの家ではパンパースが採用された。パンパースもなんかハイエンドとミドルエンドがあるらしいが、ハイエンドを使っている。個人的にはメリーズも好きだったのだけど、やはり取り替える頻度の高い嫁の意見が重視されたので、嫁が扱いやすかったパンパースになった。
今のところ、結構な量のおしっこや爆裂ウンチングを経ても、取り付けミス以外では漏れたりしたことがないので、おむつってすげえなって感じになっている。
おむつの取り替えで最も怖いのは、取り替えてる最中におしっこをされることであり、我が家ではその現象をリアタイと呼んでいた。リアタイは生後4ヶ月くらいまでの間は何度か見たが、最近は全然見ていない。おむつを取り替えているということを理解してくれているのか、それともただの偶然なのかはわからない。赤ちゃんの知能具合を考えると、おそらく偶然か、もしくは親が気配を敏感に察知できるようになったかのどちらかだろうと思う。
最初の4ヶ月くらいはテープタイプを使っていたが、そのうちパンツタイプに移行した。自分はテープタイプの方がなんか好きだったが、嫁がパンツタイプの方が扱いやすいらしいので、特にこだわりもなかったしパンツになった。ただ、パンツタイプにすると前述のリアタイに対してやや脆弱だと言うことがわかったが、横着せずに普通にマットをひいておむつを替えれば良いだけである。
スイングベッド
スイングベッドは偉大だ。これは親戚から譲ってもらったものでどういう個体なのかよく知らないが、とにかく子供を置いてロックを外すと前後に揺れるベッドだ。こいつはすごくて、1ヶ月とか2ヶ月のころはマジで理不尽だろうって感じの何やっても泣き止まない地獄の時間が時々あったのだが、スイングベッドにおいてゆらゆらさせると泣き止む場合が多かった。え、なにこいつマジで凄いって嫁と驚いた。4ヶ月を過ぎてくると、こんな子供だましには惑わされねえよと言わんばかりにスイングも効果がなくなってきてしまうのだが、それでも最初の数ヶ月のメンタル攻撃を防いでくれたのはこいつだと思う。感謝している。
ちなみに、スイングではごまかされなくなったが、背中を立てて座らせてベルトで腰をロックできるので、未だに手が離せないときなどに安全に座ってもらう椅子として活用している。スイングベッド様々である。
ぴよろぐ&みてね
生まれて1年くらいは、子供の様々なアクティビティの記録が重要になる。きちんとした間隔で食事をあげたり、睡眠時間の過不足を確認したり、おしっこの間隔、うんちの回数、風呂の時間、体温、体重、などなど枚挙に暇がない。記録できるアプリは色々あるみたいだが、ウチの家はぴよろぐというものを使っている。このアプリの凄いところは、ちゃんと育児をしながら記録がしやすいようにUIが作られていること。さらにSiriなどの音声アシスタントにちゃんと対応しているところだ。めちゃめちゃ使いやすいなと感動すら覚えるレベルだった。あまりに良かったので、課金に迷いがなかったくらい良かった。
また、こういうアプリの素晴らしいところは、夫婦で子供のアクティビティをリアルタイム共有できることだ。最後にご飯をあげた時間や、今日何時間お昼寝したかなどを、わざわざ聞かなくてもすぐに把握することができる(それとは別に、コミュニケーションとして口頭で聞いたりはするが)。そのため、24時間シフト制をしていたころなどは、眠る時間の交代時間に引き継ぎで言った言わないなどが発生せず、記録だけを見れば把握できるというところが素晴らしかった。
ぴよログ、1ヶ月半使ったけど素晴らしいアプリだと思ったので課金しますhttps://t.co/U1j5G6TPUT
— kinoppyd (@GhostBrain) January 22, 2023
写真の共有はみてねを使っている。嫁との共有なら別に必要ないが、じじばばやおじおば(いずれも子供から見て)に写真を共有するのに必要だ。特に、両家にとって初孫と言うこともあり、じじばばだけでなく、これまた両家のおばからの注目が非常に高い。家族間での写真共有で良くできていたのはみてねで、操作も簡単だったので使っている。
みてねは、子供がある程度大きくなってもGPS見守りなども用意しており、長期的に見て継続して欲しい事業だと思っているので、そのうち課金も考えている。が、みてねは課金モデルがよくかんがえられており、じじばばが勝手に課金できるようになっていて、実際課金してるっぽいので、ウチの家は特に何もせんでも良いんじゃ無いかと思っている。
冷凍食品
育児の最初の2ヶ月くらいは、もう食事を作るのもおっくうになる。自分は料理が趣味で、結構凝ったこととかも好きだったけど、それでも毎食作るような気力は無かった。理不尽な生き物との生活はそれくらいやる気をそぎ落としてくる。だから、我が家は食事の多くを冷凍食品で済ませた。週に一度くらい、大量の冷食を買い込んでは冷食を消費し、少しやる気がある日は夕飯を自炊する。そんな感じの生活が続く。
冷食は色々バリエーションがあって楽しい。便利に使えたのはシュウマイで、小分けになっているので途中で子供が起きても食べるのを放棄するのが簡単。一番おいしかったのはセブンプレミアムのミートソースだったと思う。
セブンプレミアムの金のミートソースが大変おいしいので、お願いなのでソースだけ冷凍で売って欲しい
— kinoppyd (@GhostBrain) February 4, 2023
首
首がすわるまではかなりおっかなびっくりな感じで生活する必要がある。そもそも抱っこひもとかもちゃんと使えないので、めちゃくちゃ制限が多い。ふにゃふにゃっとしていてかわいいのではあるが、普通にその何十倍も怖い。一方で、首がすわることによって意外と赤ちゃんの体は安定する。今までおっかなびっくりやらなくてはいけなかった行動が、かなり気が楽になる。おおよそ三ヶ月ほどで首がすわるので、それまでの間はほぼ家から出ることも無く、家の中で慎重に赤ちゃんを抱っこする必要がある。
首がすわる前と後で大きく変わるのは、横で抱っこするか縦で抱っこするかの違いだと思う。首がすわらないと、そもそも縦に赤ちゃんを抱っこすることができない。全くできないことはもちろん無いが、あり得ないほど神経を張り詰めなくてはいけないので無理にしない方が良いだろう。赤ちゃんを横に抱っこしなくてはいけないデメリットは、立ち上がった姿勢ではわずか一瞬でも片手を使って何かすることができないという制約があるという点だと思う。とくに、ウチの家には猫の侵入防止用柵がいくつか設置されているが、赤ちゃんを抱いているとそれらを解除して移動することができず、非常に不便だった。一方で首がすわって縦に抱っこができるようになると、注意を払えば片手が使えるようになるので、あらゆる行動が楽になる。ただし、縦抱きにもデメリットがあり、縦に抱かれた赤ちゃんはその後横に抱くとキレる。うちの子だけの問題かもしれないが、以前は横抱きで眠ってくれていたのに、横抱きにするだけで不機嫌になってしまうようになった。これはこれで寝かしつける方法を一つ失ったので不便だ。
夫婦仲
赤ちゃんはかわいいが、とにかくストレス源としてとんでもない性能をもっている。普段から結構メンタル頑丈めの自分でもわりと参ってきたし、そんなに頑丈めではない嫁はさらに参っていた。必然的に、お互いイライラが蓄積して、子供にあたるわけにもいかず夫婦間ですこし喧嘩が増えることになる。特に自分は結構溜め込む方で、嫁は小さく爆発して自分に怒りを向けてきたが、自分はそれを受け止めては溜めておいたので、とにかく精神状態がよくなかった。ある夜、どうにもならなくなって衝突が発生し、腹が立った自分を落ち着かせるために無言で散歩に出かけたら、嫁にひどく心配をさせてしまったみたいで申し訳ないことをしてしまったりした事などがあった。
多分、この衝突は避けられなかった気がする。どんだけ頑張って育児のストレスは過大で、普通の人間だったらやられる。だから、子供が生まれる前から、きちんと夫婦間の信頼を築き続けることが大事だと思う。幸いにして、うちの家は信頼関係がきちんとあったので、衝突があってもお互いを許すことができたと思う。だが、子供が生まれたことによって夫婦間の不和が浮き彫りになるケースなども周囲で耳にするので、そうはならないよう皆普段からパートナーと仲良くやっていって欲しいと願っている。
我が子、決まって毎日20時前後に火事か雷かって様子で大泣きして、1時間ほどなす術なく効果のないあやしをしなくてはいけないのが本当にしんどい。これだけでノイローゼになりそう。それ以外は本当に可愛いのに。対処方法のない出来事には恐怖しか感じない。
— kinoppyd (@GhostBrain) February 13, 2023
風呂
風呂は首がすわるまではプールみたいな奴に入れて、首がすわってからは椅子みたいな奴に座らせている。どちらも空気を入れて膨らませるタイプの奴で、これは先述のベッドと同じで収納を意識した選択になっている。わりと不安定な感じがするし、空気が抜けたりするとさらに安定しないので、収納とか特に考えなければソリッドなものが良いと思う。
両方とも股間のところに突起物があって、必要以上に姿勢を崩さないように配慮されているが、正直ある程度からだが大きくなると邪魔に感じる。特に、椅子タイプの奴はお尻を洗うのになかなか難儀するので、しっかりとお尻を洗いたいときなどは自分の膝の上に置いて洗っており二度手間感が無くは無い。
最近、我が子を普通の浴槽に入れてみて気づいたけど、赤さんめっちゃ水に浮く
— kinoppyd (@GhostBrain) February 28, 2023
ベビーカー
ベビーカーは、親戚から譲り受けたものを使っている。自分で選んでないから何という機種なのかはよく知らない。ベビーカーを使って子供と外出すると、今までと違った形で世の中が見えて、なかなか大変だ。今まで特に気にしていなかったバリアフリーというものを意識することになるし、道の広さや段差がとにかく気になる。スーパーとかに入ってもそもそも買い物カートが押せないし、狭い店内でベビーカーはクソ邪魔だなと自分でも感じる。他の客に申し訳ない気分になる。だから、買い物に行くときは極力抱っこひもを使うようにしている。
うちが使っているベビーカーは推すためのアームが可動式で、子供が前を向く姿勢と、子供と対面できる姿勢を選べるが、機動性は圧倒的に前を向いていた方が良い。というか、対面は重心かもしくはフレームに対する力のかかり方がおかしくてまともに操縦できない。だけど、子供が起きている間は子供の顔を見ていたくて、対面で押すようにしている。正確には寝てても顔を見ていたいが、さすがにちょっと操縦しづらすぎて妥協している。
自分は子供が生まれる前から、世の中に存在するベビーカーのことを邪魔だと思ったことは無いし、ベビーカーを押している人には親切にしてあげたいと思っていた。実際何か親切な事をできたかというと疑問があるが、とはいえ今でもそう思っているし、多分世の中の多くの人は自分と同じ風に迷惑とは感じていか無関心だと思う。けれど、実際に自分がベビーカーを押す側になって、ああこれはめっちゃ人に迷惑掛けてるな、申し訳ねえなと思うようになった。多分みんなが許してくれるだろうし気にせずいくぜ、とはならずにどうしても申し訳ない気持ちになる。実際のところ、おそらく他の人からそんなに気にされていないと思う。けど、自分の方が気になってしまう。多分、人が何か引け目のあると感じることをするときには、実際に周りの人が迷惑と感じていなくても、心理的プレッシャーを覚えるのだと思う。これはもうそういうもんだから仕方ないとは思うが、だからこそ、普段からより一層他の人に優しくしようと思った。マジで。
抱っこひも
抱っこひもは、実際に生まれる数ヶ月前に、アカチャンホンポに行って置いてある奴全部試着して試してみた。その結果、アンジェレッテというメーカーのクアトロエアーというやつが、うちの夫婦的には最も脱着や取り回しが良かったためそれにした。アカチャンホンポに置いてあるなんかちょっと怖い感じの赤ちゃん人形をひたすら抱っこしたり外したりを繰り返した結果選んだので、割と使いやすいと感じている。Amazon公式で取り扱ってなかったみたいなので、代わりにメーカーのリンクを置いておく。商品ページはそうでもないが、トップとかは割となんともいえない感じのデザインなWebサイトで、少し不安になる。
この抱っこひもは、サイズの変更が一番楽だったというところが大きい。夫婦の体格差が大きいので、ストラップの長さをすぐに変えて調整できる方が取り回しが良く、装着しながらの操作にもあまり困らなかったのでこれを選んだ。 あと、首が据わってない段階でも抱っこできるように補助が入っている。実際には、首が据わってない状態でであることはそんなになかったが、補助ベルトの安心感は確かだった。
実際に街を歩いてみると、赤ちゃんを連れている人は大体みんなエルゴベイビーを使っていて、なんでそんな人気なんだと驚く。というか、ウチと同じ抱っこひもを使ってる人を見たことが無くてそれもそれで驚く。
とはいえ、赤ちゃんの体がある程度大きくなり、安定感も増してくると、ゴツゴツの抱っこひもだけで生活するのはなかなか難儀になる。そのため、家の中や軽い外のお散歩程度であれば簡易的なもので良いと言うことで、フェリシモの抱っこひもをセカンダリーとして使用している。もはや最近はこちらがプライマリーと言っても差し支えない。猫の柄がはいったものが用意されており、猫好きにも安心な一本で、実際に子供を収納してみると良い感じに簡単に抱っこできて安定感もある。素晴らしい。さすがに長時間はしんどいが、本当にちょっとした抱っこならこれでよいので、なんならこれをつけて仕事しているくらいだ。
他の簡易抱っこひもは実際に買って試したが、妙に凝ってるというか、変にフィット感だそうとしているというか、このフェリシモの質実剛健な感じに全く歯が立たなかったので使っていない。
あと、直接抱っこひもの問題では無いが、赤ちゃんはやたらと抱っこひもの顔の周りにある部分のパーツを食べようとする。食べられても大丈夫な様にカバーするものが売ってるので、何セットか持っておくと便利だ。
爪
赤ちゃんの爪は恐ろしい。特に、自分の両手が自分のものだと理解できる三ヶ月とか四ヶ月あたりになってくると、結構な力で両親の腕を爪でピンチしてくる。これが本当に痛い。また伸びるのが早いので、2日か3日に一度は整える必要がある。
赤ちゃんの爪は当然小さい。だから、普通の爪切りで爪を切ることなんて不可能だと思われる。必然的に、ヤスリで爪を削って整えることになる。我が家では、干し芋リストに入れていたこのヤスリをもらったので、使っている。
とはいえ、いくら自動で動くヤスリだからといって、赤ちゃんの爪のメンテは全く楽ではない。まず、あかちゃんは手を拘束されることを凄く嫌う。生後3ヶ月くらいの間は手が自分の所有物だとわかってすら無いはずなのに、なぜか知らんが嫌がる。なので、ミルクを飲んで気持ちがそっちに向かっているときとかに油断させて爪を整える。次に、赤ちゃんの爪はすごいやわらかい。ヤスリで削ろうとすると、まあとにかくなんか怖い。目が細かいヤスリを使うと全然削れないし、かといって少しばかり目が粗いヤスリを使うと指ごといくんじゃないかと思えるような怖さがある。それに、指を固定したときに抵抗されると、間違えて折ってしまわないかとか心配になり、とにかく赤ちゃんの爪をメンテするということは恐怖との戦いだ。だが、戦わないとこちらの皮膚がズタボロにされるし、なにより爪が伸びすぎると剥離したり割れたりして痛々しい。とても見ていられるものではないので、心を鬼にして赤ちゃんの爪を削っている。
体動姿勢センサー
最初の頃は24時間大人の目で監視していたので特に使っていなかったが、寝返りをうちそうになったあたりから睡眠中の不意な姿勢変更によるSIDS(乳幼児突然死症候群)が怖くなり、体動センサーをつけるようにした。友人の子供が生まれたときに、Sense-Uというセンサーが干し芋に入っていたので送ったことがあり、その友人に感想を聞いたところ特に困りポイントは無いと言うので我が家も導入したが、こいつはなかなかのくせ者だったのであまりおすすめしない。他のセンサーが良いのかどうかは判断できないが、少なくともこのセンサーはそこまで作りが良い気がしていない。
まず、アプリで色々と設定するのだが、1つのセンサーに紐付けられるアプリが事実上1つしか無いというのが問題だった。とりあえず最も操作するであろう嫁のスマホを紐付けたのだが、そのスマホからしかセンサーのオンオフや設定の変更ができず、嫁が寝てるときに自分と子供だけが起きている場合にセンサーを切りたくても切れないなどがあった。
記録とか分析は、クラウドに追加で課金しないとみることができない。ハナから課金する気は無かったから値段は覚えていないが、まあまあな額だった記憶がある。もともと、睡眠中の異常をその場で検知して欲しい目的で買ったので最低限はクリアしてくれていたが、分析とか最低でも記録とかはアプリでスタンドアロンでやってほしかった。元々のセンサの値段も安くないのに、お金がかかりすぎる。子供は無限に金を稼げるコンテンツだと思われているおそらく。正直ちょっと腹が立つ。かなりうがった見方をしていると自分でも思うが、子供の命を人質にされている気持ちになる。
Sense-Uっていう赤さんのモニタリングするデバイス買ったが、デバイスそのものもいいお値段するのに睡眠記録は月額別にかかるのかよ
— kinoppyd (@GhostBrain) April 20, 2023
あと、偽陰性よりは全然良いのだが、子供の姿勢によっては体動センサーが呼吸してないって恐ろしいアラームを送ってくる。重ね重ね偽陰性よりは全然良いんだけど、夜中にこれで起こされると本当にこっちの心臓が止まりそうになる。
ちなみに、寝返りセンサーはほぼ横寝の状態でも誤反応するので切った。
寝返り
奴らは寝返る。寝返りができるようになるまではものすごい時間がかかったのに、一回できるようになったらバカみたいにゴロゴロ転がる。寝てるときですら。一度寝返りができるようになってしまうと、もう常に寝返りをうつようになる。ごろんごろん転がるのが楽しいのだろう。おかげで、不注意により2回ほど大人用ベッドから転げ落ちた。急に子供の行動が変わると、大人側の注意の認知が間に合わないということがわかり、夫婦で大いに反省した。
そのうち本当にごろごろとベビーサークルの中でも常にローリングするようになり、最近はずり這いを通り越してひっくり返ったままハイハイをし始めようと筋トレをしている様子すら見える。行動が早すぎる。もうちょっと待ってくれ。
先述の体動姿勢センサーが無限に反応してしまうため、夜中に寝返りをうたないように、ベッドの中におくるみで包んだペットボトルを二つ置いて、物理的に寝返りを防いでいる。でも最近は筋力が増えて、ペットボトルを押し返して寝返る。もうダメだ。
マイナポイント
新生児のマイナンバーカードを作るのは特に難しいことは無い。出生届を出したときに、一緒に申し込み用の書類をもらえるし、大人の手続きと何ら変わらず簡単だ。問題は、受け取るときにある。マイナンバーカードは原則本人しか受け取ることができないが、理由があり代理人が受け取る必要がある場合は代理人受け取りが許可される。新生児の場合は、当然代理人による受け取りが許可される。しかし、理由は全然わからないが、マイナンバーカードを受け取るときに子供の顔写真の印刷が必要らしく、それが無いと受け取れないと言われ予約の時間だったのに突っ返された。印刷された子供の写真と、スマホの中にある子供の写真の何が違うんだと思うが、違うらしい。
マイナポントも申請して、子供の買い物に使おうと思ったところ、子供の名義で作った三井住友のOlive口座の支店名がマイナンバーの公金受取口座のデータベースにまだ登録されていないことがわかり、落胆した。事前に登録とかしとかないのかよそういうの……
我が子のマイナポイント貰おうと思って、oliveで口座作ったら公金受け取りの口座一覧に支店名が表示されなくて登録できない……マジなんなのこいつ
— kinoppyd (@GhostBrain) April 18, 2023
iCloud
iPhoneは以前から256Gのものをつかっていたが、ぜーんぜん写真を撮らないので何も問題なかった。子供が生まれるまでは。子供が生まれると、自分でもこんなに写真撮るかってくらい子供の写真を撮っている。で、あり得んことにストレージが一気に圧迫され始めた。写真だけじゃなくてムービーとか撮りまくってるのがダメっぽい。さらに、子供の写真をロストすることに異様に恐怖を覚えるようになった。Google Photoとかと自動同期してれば良いのかもしれないが、クラウドの写真ストレージをいろんな意味で信じてないので、もうちょっとマシな何かが無いかと悩んだ。
結果として、iCloudと契約することにした。数多のクラウドストレージの中で、おそらくAppleはまだ写真の検閲とかはやっていなさそうなのと、どうせ嫁もiPhoneだし、色々と便利になるだろうという考えもあった。実際に便利になったのかどうかは謎だが、自分の現在地を常に共有できるようになったので、外出時に少し離れるときなどに便利になった。
必要に迫られた感があるので、iCloudを2Tにアップデートした。というか、200Gの次が2Tって何だよその設定、絶対に200Gは見せ球だろ……
— kinoppyd (@GhostBrain) March 8, 2023
値段はまー高い。半分の量で半分の額のプランが欲しいと思う。ただ、子供の写真を人質に取られて金を払っていると考えると、ぐぬぬと思いつつ払わざるを得ない。子供は常に人質にされる。
選挙と選挙カー
2023年の4月には、東京都の区長と区議の選挙があった。選挙は必ず投票に行くようにしているし、今回の区議選は自分の住んでいる区では結構大きな意味のある選挙だったので、関心が高かった。だれが区長になるかで育児に関連するプライオリティも変わってくるだろうし、選挙は本当に行かないと将来の子供たちのためにならない。
が、許せなかったのが選挙カーだ。別に今回に限らず物心ついたときから選挙カーアンチだが、今回は特に腹立たしかった。日中、ウチの子供が盛大にぐずってからやっと寝てくれる。我が家に訪れるひとときの平和だ。その平和をぶち壊してくれる選挙カーと街頭演説。100歩譲って、というか別に譲らなくても街頭演説は許そう。街頭演説が制限されるのは健全な選挙では無い。どの被選挙人も自分の主張を公衆で主張する権利がある。民主主義の根底だ。だが選挙カーはぜっっっっっっっっっっっっっっっっったいに許さん。ふざけてるのかアイツらは、なんなんだくそでかい拡声器で名前を叫ぶだけの意味不明な行動をして、それでもって子供がびっくりして目を覚ますんだよバカヤローが。即刻規制して欲しい。あんなもんなくても民主主義は脅かされない。むしろ健全な選挙の邪魔だと思う。ただですら在宅勤務してるから仕事の邪魔なクソでかボイスなのに、子供の安眠まで奪うのか。ふざけてんのか? 今回の選挙は絶対に選挙カーで来るバカには投票しないと思った。前からずっとそうしてたけど、今回は特に腹立たしかった。バカタレが。
選挙カー走らしてる奴らは、新生児のうちの子の安眠を妨害するので投票しません。ファック選挙カー。
— kinoppyd (@GhostBrain) April 22, 2023
離乳食
離乳食は選ぶのも作るのも完全に嫁に任せてしまっていて、実のところよくわかっていない。ただ、食べさせるのは手伝っているので、どうやら好き嫌いがあることはわかる。うちの子はおかゆと豆腐が好きみたいで、その次はトウモロコシとかジャガイモが好きらしい。ほうれん草とかトマトとかはあんまり好きじゃないっぽくて、特にトマトは酸味がいまいちみたいだ。好きなものと嫌いなものを交互に食べさせて、なんとか食べてもらっているが、一口ごとに温度感が結構違って見てて面白い。ほうれん草を「おかゆだよー」っていいながら食べさせると、「赤子を騙すな」と嫁に怒られる。最近は、卵とか小麦とかアレルギーの様子を見なくてはいけないものも徐々にあげている。自分は結構食べ物のアレルギーがあり、花粉症も酷いため、アレルギーに関しては自分では無く嫁に似て欲しいと思っている。
最初、離乳食はバンボという椅子に座らせて食べさせていたが、スプーンを近づけると頭をブンと振って食べに来て危ないし汚いので、しばらくは自分が椅子の役割を果たしていた。自分の膝の上に子供を座らせ、スプーンを殴らないように手をかるーく押さえ、嫁が食べさせるという体制をとっていた。離乳食が始まって1ヶ月半ほど経つと、食べることにも慣れてきたのか人間椅子である必要がなくなってきたので、最近はまたバンボに座らせ、父と母から右と左から交互に食べさせられるという感じだ。
まとめ
思いつくままに、この半年間の育児で色々と思ったりつまずいたりした思い出を書き出したが、多分思い出せてないだけでまだまだ山のようにいろんな事が起こったはずだ。初めての子育ては何もわからない事が多くて、とにかく精神をすり減らす毎日が続く。よくこれでみんな鬱にならないなと、他の人類を心配するほどに子供は理不尽で意味不明だ。けれど、そんな大変な思いをする価値があると思えるほど、子供はかわいい。正直、自分の子供が生まれるまでどんな気持ちで向き合うことになるのかあまりピンときていなかったが、生まれてから日に日にもっとかわいいなと思えるので、結構安心している。まあ、まだ自我を持っていないからそう感じるだけで、自我を持った後の子供とどう向き合っていくのかも、現在進行形で不安ではある。
生まれてから1年くらいまでは、子供の成長って劇的に速くて、5ヶ月たったら生まれたときの体重の3倍とかになってたりするし、たまに宇宙からOTAが降ってきたみたいな感じで突然アップデートがかかり、新機能がアンロックされたりする。背中スイッチとかマジでアンロックされて欲しくなかったけど、とにかく様々な変化が毎日……毎日は言い過ぎだけど、何日かに一度起こる。毎日子供の事が気になって、心の底から育休をもっと取るべきだったなと思った日もある。
この半年はとにかく毎日が忙しくて、時間感覚すら崩壊してきて長かったのか短かったのかよくわからない。どちらかというと長いよりな気もするが、それにしては一瞬でおわったような感覚もあって、不気味だ。これからこの先20年、子供が自立するまでは自分の人生を捧げる覚悟はできているが、できていてもやっぱり妻ともデートしたりしたいし、はよ少し目を離しても大丈夫なようにはなってくれんかなと思ったりもする。
ともあれ、子供の成長を日々感じることがいま一番嬉しい出来事になっている。これからもずっとこの気持ちを持って生きてきたい。
我が子「へうー」
— kinoppyd (@GhostBrain) February 9, 2023
ワイ「へうー」
我が子「へうー」
ワイ「へうー」
我が子「キャッキャ」
会話できてる
我が子生まれてから毎日5回くらい「ワアッ 泣いちゃった!」って言ってる
— kinoppyd (@GhostBrain) February 24, 2023
理由がわからずギャン泣きする我が子を一時間ほどかけどうにか泣き止ませた結果、疲れ果てた表情で我が子を抱くワイをピエタと表現する嫁が好きです
— kinoppyd (@GhostBrain) February 26, 2023
赤さん、もうちょっと「キャッキャ」みたいに喜んでくれるかと思ってたけど、最近は「ギェェェィィィァ」みたいなよくわからん声で喜びを表現してる
— kinoppyd (@GhostBrain) March 20, 2023
我が子にアップデート降ってきたみたいで、自分の手を認識し始めた気がする
— kinoppyd (@GhostBrain) March 11, 2023
我が子、この間の大型アップデートで使ってなかったセンサが有効化されたのか、顔とか手を触ると喜ぶようになった
— kinoppyd (@GhostBrain) January 4, 2023